3Dプリンタでまた色々作ったり試したりしているうちに分かったこととか。

今回ちょっと複雑なものなどを出力してみました。
その中で印刷に関する設定などやっと分かってきたことがあるのである程度まとめておきたいと思います。

WS000390

Replicator2Xで使う事になるMarkerBot社製のMakerWareというソフトの設定画面です。
この通り英語ですが、まぁなんて書いてるかはすぐに分かりますが、わからない人のために書き置きします。

以下、かなり長くなるので続き↓
I want to : ここは何で出力するか「Make It Now(すぐに3Dプリンタで印刷)」「Export to a File(ファイルに出力)」
そのまんまですね。
当然3Dプリンタが認識されていない場合はMake It Nowは選択出来ません。
ここで注意するのはファイル名に日本語…というか全角文字やスペースが入っていないことを確認するという事。
すべて半角英数字でないとコミュニケーションエラーとかいうエラーが出て出力出来ません。
ファイルは開けるけど、多分3Dプリンタが日本語に対応できず混乱するためだと思います。

Make Whith : 自分が印刷する3Dプリンタを選択します。

Material : 素材を選択します。PLAとABSが選べます。
それぞれ特製が違っているのですが、基本的にはソフトのほうで自動で温度の設定などをやってくれます。
PLAとABS樹脂などの違いはググると詳しく出てきますが、簡単にまとめると…

PLA
融点が低くプラットフォームの加熱を必要としない。
ABS樹脂に比べて硬質で粘りの無いものが出来る。
そのため加工などが若干面倒で、色もうまく乗らないという話。

ABS樹脂
融点がPLAより高く、冷えると収縮するためにプラットフォームをきちんと加熱していないと反りが出来て勝手に剥がれてくる事がある。
PLAに比べて若干粘りがあり、柔らか目のために削ったりなどの加工が楽。
色も普通にペイント可能らしい。

といったところです。

Quality : そのまんまです。
Lowは早いけど雑、Mediumは中間、Highは遅いけど高精度ということです。
その横にあるチェックボックスですが
Raft いかだ という意味ですが…見たほうが早いです。

C360_2013-05-30-23-47-45-847_org

下に敷いてあるこの網目状の構造物がRaftです。
このようにRaftがしいてあると剥がれたりしにくいとか、各パーツを分離しやすいとか色々メリットはあります。

Supprts これはサポート材を作ります。

P5230204

こんな感じ。
このように、反り返りが激しかったり空中に部品が浮いてるなどの時にはサポート無しでは印刷出来ません。
それを支えてやるのがこのサポートの役割…なんですが、このソフトのサポートすげー密度高くて剥がしにくいので正直嫌いです。
なるべく使わなくても良いように工夫したほうがいいかもしれないですね。

Advanced Optionsをクリックするとメニューが展開されます。
Profile : これは基本的には上で選択したクオリティーが自動で選択されます。
しかし、自分で色々設定した場合にはそれ以外に自分で作ったProfileの名前が選択肢に加えられていきます。

Slicer : これはモデルを薄くスライスし、プリンタへその情報を送るためのソフトが表示されています。
なぜかHighになると別なソフトになり、俺の環境だと途中で止まって進まなくなるので基本Mediumで設定して他のパラメータを変更して使っています。

Qualityのメニューに入ります。
ここではProfileの内容をいじることができます。
各場所の意味は以下のとおり。

Infill : プリントアウトする物体の中の密度を指します。

C360_2013-05-30-23-27-54-569_org

印刷途中の状態を上から写したものですが、四角い穴が沢山あるのがわかると思います。
Infillをいじるとこれの密度が変わります。
0%はすっかすか100%になるとみっちり詰まることになります。
数値を増やすとこの四角い空洞の大きさがどんどん細かくなっていき、結果的に強い構造になると思っていいですね。

Number of Shells :  印刷する物体の外壁の厚さを指します。
3Dプリンタは印刷するときにまず外形のアウトラインを印刷していくわけですが、この数値がそのアウトラインを何層にするかという設定になります。
数字を増やせばその分外壁は厚くなり、強いものが出来ます。

Layer Height : 一度に積み上げる層の高さです。
Replicator2Xでは0.10mmまで設定出来ます。
この層が薄ければ薄いほどに解像度が高くなり、積み重ねた跡も細かくなるため仕上がりが綺麗になります。

Temperature : ここでプラットフォームやエクストルーダーの温度の調節などを細かく設定出来ますが、基本的には触らなくていいと思います。

Speed : ここでフィラメントの押し出し速度と、エクストルーダーの移動速度の設定が出来ます。
…が、これも基本そのままにしておいたほうが無難かと思います。
これら2つのパラメータは恐らくちゃんと分かってないと詰まったり、うまく印刷できないなどの原因になると思います。 

だいたいこんな感じでした。
やっぱり3Dプリンタ使ってる人はある程度わかってる人が多いようで、あまりこういったものの説明などが出て来ません。
使ってる人が少ないというのも有ると思いますが。